カリキュラム

1. 環境社会システム学コース 流域環境科学分野専門科目

国際環境技術特論
西田 継/石平 博/安藤 勝洋/外部講師
前期

[Advanced International Partnership for Environment]
Environmental issues in river basin (historical accidents, countermeasures and technologies) are introduced. Experiences of international cooperation are also given by experts and researchers to think how they should be. This lecture thereby aims to transport knowledge on environmental science to younger generations and develop their ability for practical solution. Japanese and oversea students study together through group work on some topics. English is potentially used.
統合力を養成し、国際化を啓発する導入科目である。 日本と海外における環境問題とその解決に関する経験を次世代の専門家と共有し、高度なレベルで技術を継承する。 前半では、環境研究を通した国際交流の事例、歴史的に重要な環境問題と対策の事例を紹介し、これらに対する意見を交わす。 後半では、流域環境管理の分野で社会実践に通じる学内外の専門家とグループワークを行い、具体的な課題を設定して、解決に至る技術と国際協働事業のあり方について考える。 さらに、各国の環境事情に対して、レポートと討議により理解深める。多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM701
陸水水質評価特論
原本 英司/西田 継/中村 高志/安原 正也/外部講師
後期

[Advanced Water Quality Assessment]
Environmental issues and the applied methodologies are outlined specifically on terrestrial environments such as groundwater, river or lake. Natural and human-induced water contents, estimations of pollutant load and health risk/guideline, modeling water quality incorporated with infiltration/flow/runoff processes are discussed. English is potentially used.
陸域の水環境(地下水、河川、湖沼)における諸問題と研究手法について学ぶ。 森林、農地、市街地、事業所等から発生する自然及び人為由来の水質成分の特徴と、水環境に関わる健康および生活環境項目に対する規制の概念を習得する。 また、公共用水域モニタリングや閉鎖性水域に対する総量規制などの実務を念頭に、モニタリング指標の意義と問題点、汚濁負荷発生量の推定法について、演習を交えて理解する。 多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM702
水文水資源学特論
石平 博/相馬 一義/舛谷 敬一
前期

[Advanced Hydrology and Water Resources]
The aim of the lecture is to learn the elements of hydrology and water resources to understand the water cycle and river basin environments. The lecture starts by describing basic equations of fluid motion and water dynamics modeling through lectures and exercises. The lecture deals with not only the natural water cycle but also artificial control including reservoirs and irrigations. The lecture also deals with the current problems and prospects of water resources, including water environments and water usage. The lecture is mainly given in English.
地球上における水の動きを把握し、その流域環境との関連を理解するための基盤となる水文・水資源学に関する知識を習得する。 まず、水の移動現象に関する基礎方程式やモデル化について、講義と演習を通じて学習する。 また、自然現象としての水の流動に加え、貯水池や灌漑などによる人為的な水制御を数理的にモデル化する手法についても学習する。 さらに、世界各地における水資源・水環境・水利用の状況を概観するとともに現状における問題点や将来の見通し等について解説する。 多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM703
環境浄化技術特論
遠山 忠/亀井 樹
後期

The purpose of this lecture is to learn the purification/remediation technologies for polluted soil and water. They include physicochemical technology, biological technology, and ecological technology for removal of organic compounds, nutrients (nitrogen and phosphorus), microplastic, and persistent organic pollutants. In this lecture, we will learn the technologies for energy/material recovery from solid waste/wastewater.
環境浄化技術特論では、水環境や土壌環境に対する環境負荷の軽減・修復方法について学ぶことを目的とする。 具体的には、有機汚濁物質、栄養塩類である窒素・リンや難分解性有機化学物質などの浄化技術、マイクロプラスチック汚染問題とその解決策などについての基礎を理解するとともに、最新の具体的な研究事例についても学ぶ。 また、資源の持続可能な利用と負荷の低減を目指した廃水や廃棄物からの資源・エネルギー回収についても理解する。 さらに、アジアなどの地域特性に合わせた問題解決や社会実装に向けた方法論を身に付け、環境浄化技術による国際貢献についても議論できるようにする。 多国籍の受講者を対象とするため、英語と日本語を使用して講義を進める。
本講義は、流域環境科学特別教育プログラムのディプロマポリシー D:「流域環境科学の専門的な理解に必要な水工学または水質学または微生物学・処理工学の基礎知識を習得し説明できる」に対応するものである。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM704
流域管理特論
相馬 一義/武藤 慎一/市川 温
後期

[Advanced River Basin Management]
In this lecture, students will learn the integrated river basin management and regional planning to solve the local water issues. This lecture deals with the management of floods / sediments within basin, water hazard risk estimation for disaster reduction, and environmental assessment / cost-benefit analysis for river basin environment and water resources. The lecture is mainly given in English.
統合力を養成する科目である。地域の水問題を解決・軽減するための流域管理の方法と、関連する行政の対応や地域計画について学ぶ。 河道と流域それぞれにおける洪水・土砂管理の方法、水災害リスク情報の提供による防減災の手法、環境アセスメントや費用便益分析を地域の水環境や水資源の管理計画と連動させる方法について、具体的な事例をもとに演習を交えて理解する。 多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM705
環境データ分析特論
原本 英司/西田 継/中村 高志/遠山 忠/亀井 樹
前期

[Advanced Environmental Data Analysis]
The purpose of this class is to understand the basics of environmental statistics which is essential in environmental science researches. This class contains a variety of topics, such as basic statistics, probability distribution, analysis of variance, regression analysis, and multivariate analysis. Japanese and oversea students study together through group work. English is potentially used.
環境科学研究を行う上で必要となる統計解析技術を理解し、活用できるようになることを目指す。 具体的には、1)手計算を通しての基本統計量の定義の理解、2)実際の水質データを用いた確率分布と分散分析、3)単回帰分析や重回帰分析によるデータの相関性の解析、4)多変量解析を通したデータの説明方法について、講義とグループワーク形式の実習で学ぶことにより、環境指標を的確に活用するための基礎理論と技術を習得する。 多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM706
リモートセンシングと地理情報特論
石平 博/馬籠 純
後期

This course provides basic theories and techniques to analyze environmental information, including remote sensing, GIS. Japanese and oversea students study together through work group on some topics. English is potentially used.
環境研究に必要な基礎技術のうち、現況の把握や変化の予測に求められる多様な情報の取得・解析に関する能力を養う。 特に、1)リモートセンシングによる広域環境情報の収集、2)地理情報システムを用いた空間情報の処理・解析、3)時系列データ解析、空間相関解析の手法について、講義とグループワーク形式の実習を通じて学ぶことにより、環境情報を的確に活用するための基礎理論と技術を習得する。 多国籍の受講者を対象とするため、英語の使用を前提とする。

https://syllabus.yamanashi.ac.jp/2024/syllabus.php?jikanno=PTM707

2. 修了に必要な単位数

コース名科目区分必修・選択の別必要単位数
環境社会システム学
コース
大学院共通科目必修1単位
選択必修1単位
専攻共通科目必修2単位
コース
専門科目
コース共通科目必修4単位
科目A及びC
又は科目B及びC
選択6単位以上
合計14単位以上

3. 環境社会システム学コース 科目一覧

区分科目番号授業科目単位数備考
大学院共通科目PSC701
PSC702
PSC704
PSC703
科学者倫理学
医工農総合特論
研究コミュニケーション・社会展開特論
ジョブ型研究インターンシップ
1
1
1
2
 ● 


 
専攻共通科目PTT703
PTT702
統計的推論
リスクマネジメント特論
1
1

コース
専門科目
コース共通科目PTK701
PTK750
PTK751
環境社会システム学フィールド・リサーチ
環境社会システム学特別演習T
環境社会システム学特別演習U
2
2
2
C

シビルマネジメント
工学分野専門科目
PTL701
PTL702
PTL703
PTL704
PTL705
防災減災学特論
地域都市デザイン特論
インフラ工学特論
環境衛生工学特論
インフラマネジメント特論
2
2
2
2
2
C
C
A
A
A
流域環境科学分野
専門科目
PTM701
PTM702
PTM703
PTM704
PTM705
PTM706
PTM707
PTM708
PTM709
国際環境技術特論
陸水水質評価特論
水文水資源学特論
環境浄化技術特論
流域管理特論
環境データ分析特論
リモートセンシングと地理情報特論
流域環境SDGs特別研究演習
流域環境SDGs特別インターンシップ
2
2
2
2
2
2
2
1
1
 C●
A
A
A
A
 A●
 A●
 
 
環境社会マネジメント
分野専門科目
PTN711
PTN702
PTN704
PTN705
PTN706
PTN707
PTN708
PTN709
PTN710
学際物理学特論
環境数理解析特論
大気圏環境システム特論
社会数理シミュレーション特論
生物環境共生学特論
生命生態特論
環境ガバナンス特論
政策評価特論
生物資源特論
2
2
2
2
2
2
2
2
2
C
C
C
C
B
B
B
B
B
関連科目PTA705
PIA708
PMN701
PDN710
PIA702
高分子材料科学特論
微生物機能開発学特論
医療データ解析・臨床疫学特論T
生活健康学特論
食品加工・栄養学特論
2
2
1
2
2

●:必修科目、○:選択必修科目

山梨大学 国際流域環境研究センター
〒400-8511 甲府市武田4-3-11

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